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¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
本研究はヒスタミンに関係する機能分子のうち、まだ十分にその構造と機能が解っていないヒスタミントランスポーターに焦点当てその構造と機能を明らかにすることを試みた。ヒスタミンの取り込み機構に関しては、その存在の有無に関してまだ明確な答えが現在まで得られていなかった。ラット前脳のホモジネート液から得られたP2分画に関して行った[^3H]histamineの取り込み実験から新しく調整したホモジネート液中にのみヒスタミンの取り込み機構の存在が認められた。この取り込み量が一番多かったのはシナプス小胞成分の存在しているP2の分画であった。この取り込み反応はdoxepinを除いた他のHistamine receptor rigandsの影響を受けず、noradrenaline, dopamine, 5-HT, acetyl-cholineの存在やそれらの特異的transpoter inhibitorによる取り込み阻害は受けなかった。しかし、イミプラミンのような非特異的なトランスポーター阻害剤の影響は強く受けた。また、Histamine uptakeに必要なionはNa+, Cl-, HCO3-であり、noradrenaline, dopamine, 5-HTとは異なることがわかった。そこで、vesicular transpoterの性質と比較するためにv-type ATPaseinhibitorであるbafilomycineA1, vanadate, N-ethylmaleimideの影響を検討したが、わずかにその傾向は認められたものの、全てがあてはまるわけではないないことから、histamine uptakeに特有のトランスポーターの存在が推測された。現在、潅流系でのヒスタミン遊離実験やアフリカツメガエル卵母細胞における発現系におけるトランスポーターの実験を準備している。
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