ペプチド性伝達物質遊離に関与するシナプス膜蛋白質の同定と遊離機構の解明
Project/Area Number |
08670112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
仲田 義啓 広島大学, 医学部, 教授 (40133152)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | サブスタンスP / シナプス蛋白質 / 後根神経節初代培養細胞 / 遊離機構 / 脊髄後角 / シナプトブレビン / ラット |
Research Abstract |
脊髄後角組織の神経伝達物質に関与するシナプス蛋白質の存在を確認するため、ラット脊髄後角シナプトゾームを調整し、SDS-PAGE後、シナプトタグミン,シンタキシン,シナプトブレビン(VAMP), SNAP-25,シナプトフィジン、Rab3A、Rab3A/B/Cの抗体を用いてWestern blottingを行った。陽性コントロールとしてラットの大脳皮質膜シナプトゾーム画分を用いた。その結果、脊髄後角では1.基本的に大脳皮質に存在するシナプス蛋白質の存在が確認された、しかし、2.シナプトブレビン(VAMP)は、ほとんど検出できなかった、3.Rab3A、Rab3A/B/Cについては、脊髄のRab3Cが検出できなかった、4.シンタキシンのアイソフォームでは、Aタイプの存在が脊髄では確認できなかった。以上、脊髄後角でのシナプス蛋白質の分布が大脳皮質のそれらとは異なり、脊髄後角でペプチド性神経伝達物質を含有しているシナプスには、脊髄特異的なシナプス蛋白質が存在し、遊離を制御している可能性が示唆された。一方、ラット後根神経節初代培養細胞から刺激に応じてサブスタンスPが遊離することを確認し、複数の遊離制御機構の存在すること可能性を明らかにした。後根神経節初代培養細胞では、培養条件特にNGF (nerve growth factor)によりサブスタンスPの生合成が制御されていることもサブスタンスP合成酵素のmRNAの定量で明らかになった。
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Report
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Research Products
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