cyclic ADP-ribose合成・分解酵素(CD38)の活性調節機構の解明
Project/Area Number |
08670132
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
那谷 耕司 東北大学, 医学部, 助手 (90202233)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | CD38 / cyclic ADP-ribose / ADP-ribose cyclase / cyclic ADP-ribose hydrolase / 細胞内情報伝達物質 / カルシウムイオン / ATP / クローニング |
Research Abstract |
研究代表者らが新しく見出した細胞内情報伝達物質cyclic ADP-ribose (cADPR)は、リンパ球の表面抗原であるCD38により合成・分解される。またCD38のcADPR分解活性はATPにより抑制される。本研究の目的は、cADPR合成・分解酵素(CD38)のATP結合部位を同定することである。平成8年度の研究計画は、計画どおりに進行し、以下の様に期待された成果が得られた。 1.研究代表者らはすでにヒトインスリノーマ由来のRNAを鋳型にしたPCR法によりヒトCD38cDNAを単離している(J. Biol. Chem. 268, 26052-26054, 1993)ので、このcDNAを発現ベクターpMAL-c2に組込み、大腸菌に導入した。 2. 1.で発現ベクターを導入した大腸菌を培養した後溶菌し、大腸菌内でマルトースバインディングプロテインとして発現しているCD38蛋白をアミロースレジンカラムを用いて精製した。 3.精製CD38をATPの類似体である5'- (p-fluorosulfonylbenzoyl) adenosine (FSBA)とインキュベーションして標識した後エンドペプチダーゼで消化し、得られたペプチド断片をHPLC法により分離・精製した。 4.FSBAに対する抗体を用いたウエスタン・ブロット法により、分解・精製したペプチド断片のなかからFSBAで標識されたペプチド断片を同定した。 5. 4.で同定したペプチド断片のアミノ酸配列をペプチドシークエンサーを用いて決定したところ、CD38の129番目のLysがFSBA結合部位であることが明らかとなった。 以上の結果から、CD38のATP結果部位は129番目のLysであることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(17 results)