Project/Area Number |
08670202
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Human pathology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大澤 政彦 大阪大学, 医学部, 講師 (80213685)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 裕彦 大阪大学, 医学部, 助手 (60263266)
菅野 祐幸 大阪大学, 医学部, 助手 (40252663)
青笹 克之 大阪大学, 医学部, 教授 (30115985)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | Epstein-Barr virus / nasal T-all lymphoma / Polymorphic reticulosis / Polymerase Chain reaction / In situ hybnidization |
Research Abstract |
鼻腔リンパ腫におけるEpstein-Barr virus(EBV)との関与についての検討を行った.大阪,沖縄,韓国の症例についてEBV潜伏感染の有無を検討したところ,いわゆる鼻腔T細胞リンパ腫のほぼ全例にEBV潜伏感染を認めた.その亜型は全例A型であった.スイスからの亜型の報告では半数がB型であり,このことはEBVの亜型においても地域差のある可能性を示唆している.いわゆる鼻腔T細胞性リンパ腫は近年,natural Killer(NK)cellマーカーであるCD56を発現していることが報告されNK cell由来の腫瘍である可能性が示唆されている.そこでCD56の発現の有無とEBV潜伏感染の関連について検討した.CD56陽性腫瘍の85%にEBV潜伏感染を認めたのに対しCD56陰性腫瘍ではB細胞性リンパ腫25%,T細胞性リンパ腫50%であり,T細胞性リンパ腫のなかでEBV潜伏感染が見られたものは組織学的には従来よりいわれているpolymorphic reticulosis(PR)のみであった.このことはPR,CD56陽性腫瘍発症にEBVが関与する可能性を強く示唆するものと考えられた.
|