マウス免疫不全症ウイルスの病原性に関与する遺伝子とその発症機構の解析
Project/Area Number |
08670343
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Virology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石本 秋稔 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳川 伸一 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70183978)
酒井 博幸 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (80281731)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | MAIDS / マウス白血病ウイルス / レトロウイルス / マウス免疫不全ウイルス |
Research Abstract |
C57BL/6マウスの放射線白血病から分離されたマウス免疫不全症(MAIDS)ウイルスの最も顕著な病原性は、B及びTリンパ球の過形成によるリンパ腺及び脾臓の強い肥大である。この様に多くの病原性を持つ白血病ウイルスであるが、その病原性発現の分子機構は明らかではない。MAIDSウイルスは、マウス白血病ウイルスのgag蛋白に病原性があると考えられ、Friendウイルスのenv蛋白が病原性であることとは対照的である。欠損型ウイルスの病原性に関与すると言われるp12gagと高いhomologyをもつ内在性遺伝子のcDNAクローニングに成功した。その性質を明らかにすると共に、genomic DNAのクローニングを行い、その性質をさらに検討した。又、MAIDSウイルスの介助ウイルスと上記DNAとの人工的組み換えにより、病原性のあるウイルスが作れることが明らかになった。病原性を示す塩基配列の条件を詳細に検討し、内在性遺伝子が病原性を持ったMAIDSウイルスになる過程を解析した。次に、ヌードマウスにMAIDSウイルスを接種してもMAIDSは発症しないが、T細胞を移植すると発症することが明らかにされている。MAIDSウイルスの感染に対して抵抗性遺伝子Fv-4を持つcongenicマウスのT細胞をヌードマウスに移植し、ウイルスのT細胞への感染が必要なのか、T細胞の存在が必要なのかを検討しつつある。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)