実験肺高血圧症ラットにおけるNO受容体の病態生理学的意義の検討
Project/Area Number |
08670689
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
下内 章人 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室員 (80211291)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 肺高血圧症 / 慢性低酸素負荷 / 溶存型グアニレートシクラーゼ / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
【目的】NOは溶存型グアニレートシクラーゼ(NO受容体)を活性化し,サイクリックGMP(cGMP)を生成し血管を拡張させる.本研究課題申請者らは慢性低酸素性肺高血圧ラットにおいて内因性NOが増加し代償的な肺動脈拡張機転があることを報告している.今回は慢性低酸素性刺激による肺高血圧ラットの肺組織を摘出し,NOドナーであるニトロプルシッドによるcGMP生成能によりNO受容体活性の推移を検討した. 【方法】6週齢のSDラットを室内気または低酸素空気(吸入気酸素濃度10%)に暴露し,1,2及び3週間飼育した.ラットを気密室から取り出し,直ちに肺を摘出した.肺組織をイソブチルメチルキサンチン(非選択的フォスフォジエステラーゼ阻害剤)添加りん酸緩衝液でインキュベートした後,NOドナーとしてソジウムニトロプルシッド(SNP;0,10^<-5>,10^<-4>,10^<-3>,10^<-2>M)を投与し,cGMP生成能をみた.cGMP濃度はRIAにより測定した. 【結果】室内気吸入群の1,2及び3週目いずれにおいても容量-反応曲線の変動はなかった.低酸素吸入群の1週目ではSNPによるcGMP生成能は低下し,2,3週目には室内気吸入群のレベルまでに回復した. 【結論】慢性低酸素負荷による肺高血圧形成過程の早期には肺組織におけるNO受容体活性が一過性に低下する.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)