抗平滑筋ミオシン抗体シンチグラフィによる解離性大動脈瘤の画像診断法の開発
Project/Area Number |
08670758
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岩崎 勉 群馬大学, 医学部, 助手 (30232656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 良三 群馬大学, 医学部, 教授 (60207975)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 抗平滑筋ミオシン抗体 / 解離性大動脈瘤 / 免疫シンチグラフィ |
Research Abstract |
マウスを用いて平滑筋ミオシンに対するモノクロナール抗体産生ハイブリドーマを作成し、ヒト平滑筋ミオシンに特異的に反応するモノクロナール抗体(抗SM-MAb)を精製しその有用性をに発表した(Circulation Vol94,1996)。この抗SM-Mabがラットの大動脈平滑筋と特異的に反応することを免疫組織染色にて認識した。次にラットの大腿動脈よりguide wireを腹部大動脈内に挿入し、開腹下に腹部大動脈を鉗子でguide wireごと圧迫操作することにより血管中膜平滑筋層に及ぶ動脈壁の解離損傷を顕微鏡で確認し、実験的大動脈解離を作成した。この実験的大動脈解離ラットにI-125で標識した抗SM-Mabを投与し、4時間後と48時間後に屠殺して各臓器を摘出して、組織1gあたりのI-125のカウントを比較しオートラジオグラフィによるイメージングを行った。大動脈解離部のカウントは、正常部に比べ高値で、オートラジオグラフィ上、損傷部にI-125の強い集積を認める大動脈解離の画像の作製に成功し第44回心臓病学会で報告した。次に体内クリアランスに優れた抗SM-MAbのFabフラグメントをパパイン処理にて作成し、同様にI-125で標識し、大動脈解離ラットに投与して、1時間後と6時間後のbiodistribution studyと大動脈のオートラジオグラフィを施行した。大動脈の解離部のカウントは、正常部に比べ6時間後に高値でオートラジオグラフィ上、損傷部にI-125の強い集積を認める大動脈解離の画像化に成功し第36回核医学学会で報告した。解離性大動脈瘤の画像化での有用性が確認された抗SM-MAb FabにクロラミンT法でI-131を標識し実験的大動脈解離ラットに投与して1時間後と6時間後にシンチカメラでstatic収集を行った。6時間後にin vivoラットの大動脈解離部に一致したI-131の集積像をシンチグラフィ上で画像化することに成功し,第61回日本循環器学会総会で発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
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