パゾプレッシンの血管壁局所産生調節と動脈硬化制御に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
08670763
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鳥羽 研二 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60155546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 宏一朗 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30282627)
秋下 雅弘 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00261975)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Vasopressin / VSMC / A10 / Prostanoid / VSMC-derived AVP |
Research Abstract |
AVPの血管平滑筋細胞の増殖作用に関し種々の異なる報告があり、機序も含め不明な点が多い。今回、ラット大動脈血管平滑筋細胞(RASMC)、胎児ラット由来血管平滑筋細胞株(A10)のAVPによる増殖作用、及びその機序を検討し、血管平滑筋細胞におけるAVPの局所発現を検討した。【方法】RASMC、A10を用いAVPによる細胞増殖を細胞数、DNA合成を測定し評価。プロスタノイドの関与を検討するため培養溶液中のPGE2等をRIAで測定。また、AVPの局所発現を、血管平滑筋細胞より抽出したmRNAを用い、RT-PCR法、PCR産物のシークエンスの解析、及びノーザンプロット解析にて検討した。【結果】RASMCは、AVP濃度依存的に有意な増殖促進を示したが、A10では有意な増殖抑制を示した。A10をIndomethacinで処理したところ、AVP濃度依存的に有意な増殖促進を示した。培養溶液中のPGE2,6-keto-PG F1α,TX B2濃度は、A10ではRASMCに比べAVP濃度依存的に有意な高値を示した。V1受容体拮抗剤OPC21268は用量依存的に、AVPによる上記の全ての作用を阻害したが、V2拮抗剤OPC31260の関与はなかった。また、RASMC、A10より抽出したmRNAを用いRT-PCR法により得られたPCR産物のシークエンスを解析した結果、AVPに一致した。ノーザンブロット解析においてもAVPのバンドが検出された。【総括】AVPはV1受容体を介し、細胞増殖促進作用を有するが、同時にプロスタノイド産生作用も併せ持ち、A10においては、後者が優位な為、細胞増殖抑制効果をもたらす。血管平滑筋細胞からのAVPの局所発現が強く示唆され、オートクリン、パラクリン的に細胞増殖に関与していると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)