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ショックにおけるサイトカイン・血管作動性物質の臓器循環維持・調節機構への関与

Research Project

Project/Area Number 08670820
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

夏目 隆史  自治医科大学, 医学部, 教授 (30155981)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大塚 紳  自治医科大学, 医学部, 助手 (70223865)
安田 是和  自治医科大学, 医学部, 助教授 (40158001)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywordsショック / 臓器循環 / サイトカイン / 血管作動物質 / 肝動脈血流 / 門脈血流 / 血管抵抗
Research Abstract

本研究の目的は、モデル動物を用いて、各種ショック時の臓器循環の維持・調節機構を明らかにし、更にサイトカイン・血管作動物質がその際に果たす役割を明確にすることである。立案時には、脳・心・腎・肝・消化管などの主要臓器全部の循環動態把握を目指したが、ショック時においては、肝動脈と門脈の二系統から灌流される複雑な血流動態を示す代謝の要である肝の重要性が再確認された。
そこで今回は、最初に肝循環動態の維持・調節機構を明らかにするべくミニブタ(13kg前後)を用いた。全身麻酔下にて右心負荷をかけ、肝うっ血状態を作成することにより、肝血流動態を検討した。右心負荷としては、生理食塩水2000mlを30分にて急速静注することとした。肝を中心とした動脈圧と静脈圧のほか、電磁流量計を用いて心拍出量・肝動脈血流量・門脈血流量・下大静脈血流量を測定した。更に各部位の血流量と血圧から、それぞれの血管抵抗を計算によりもとめた。
心拍出量と下大静脈血流量は、生理食塩水の2000ml負荷に至るまで負荷と共に増加する。しかし、肝動脈血流量は負荷500mlの時が最大で、以降は減少し、門脈血流量は負荷1000mlまで増加を示し、以降プラトーに至る。一方、血管抵抗についてみると、全身の血管抵抗は生理食塩水2000mlの負荷では変化が見られないのに対し、門脈の血管抵抗は負荷量の増加に伴い経時的に増加する。また、肝動脈の血管抵抗は生理食塩水1500ml以上の負荷で急激に増加する。
以上の結果は、門脈と肝動脈にはそれぞれ自動調節機能が働いて肝全体の灌流を保とうとする働きのあることが示唆された。この自動調節能は明らかにほかの臓器と異なる特異な循環維持・調節機構の存在が示された。現在は、このモデルを用い、ショック時の循環動態及びそれに及ぼすサイトカイン・血管作動物質の役割を明らかにすべく実験をすすめつつある。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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