熱性痙攣危険因子としてのHHV6、7感染の中枢神経系における経時的、定量的検討
Project/Area Number |
08670922
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
浅野 善造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | HHV-6 / HHV-7 / 突発性発疹症 / 熱性痙攣 / PCR法 / 蛍光抗体価 / 中枢神経感染症 / ウイルス血症 |
Research Abstract |
新しいヒトヘルペス群ウイルスHHV6、HHV7の中枢神経系への関与、侵襲解明の多角的検討の一環として乳幼児期の熱性痙攣における両ウイルス感染の割合、発症の機序、予後との関係などの調査を研究目的として次のことを行った。本学及び関連病院において熱性、痙攣性疾患のため受診した患児を登録。可能な限り末梢血、髄液を採取。PHA刺激臍帯血単核球と混合培養、HHV6、HHV7の分離を実施。また間接蛍光抗体法により両ウイルス特異抗体を測定。患児をHHV6群、HHV7群、その他群の3群に分け、臨床経過、神経系症状、所見の重症度、予後を検討比較。結果を以下のようにまとめる。 1)調査開始後現在までに臨床経過把握、2点以上の検体採取可能であった患児は88例で、その内54例を解析した。 2)痙攣内容は初回43例(80%)、2回7例、3回3例、5回1例。 3)HHV6初感染9例、再活性化再羅患例7例。熱性痙攣におけるHHV6初感染は9/54(17%)、1回目の熱性痙攣では7/43(16%)の頻度になった。 4)HHV7初感染5例、再活性化再羅患例4例。 5)HHV6,HHV7同時感染の可能性も4例で考えられた。 6)非HHV6感染との比較では、福山分類(1963)の複合型、熱性痙攣ガイドライン要注意因子(1996)の1歳未満、熱性痙攣家族歴、非定型発作など予後不良因子とされるものにHHV6初感染の頻度が高く同ウイルスによる熱性痙攣初回発作の特徴とされる。 7)現在のところ重篤な後遺症を残している例は認められていない。 以上の成績よりHHV6,HHV-7感染の中枢神経系への臨床ウイルス学的関与内容を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)