細胞死遺伝子導入を用いた皮膚腫瘍治療のための基礎的研究
Project/Area Number |
08670961
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
清水 正之 三重大学, 医学部, 教授 (70024742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 実 三重大学, 医学部, 助教授 (90024736)
水谷 仁 三重大学, 医学部, 助教授 (30115737)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ICE / Apoptosis / Keratinocyte |
Research Abstract |
申請者らは線維芽細胞にhuman IL-1 converting enzyme(ICE)遺伝子を組み込んだβアクチンプロモーター発現ベクターを導入することにより細胞死を引き起こせることを確認し,その至適条件を確立した。ついで扁平上皮細胞株,培養表皮細胞を標的として同遺伝子を導入し,同様に同遺伝子により細胞死が生ずる条件を設定し,細胞死を誘導できることを確認した。さらに,表皮細胞をターゲッティングするため,表皮細胞特異的に発現する遺伝子プロモータを用いたlCE発現ベクターを作成した。この遺伝子のtransfectionにより,線維芽細胞と表皮細胞混合培養系において表皮細胞のみにapoptosisによる細胞死を誘導できることを確認した。一方,本遺伝子のin vivoでの有効性を確立するため,ICE遺伝子DNAのin vovo導入実験を行い至適条件を確立した。それにより,マウス皮膚内に72時間以内に細胞死と,炎症性肉芽腫を作ることに成功した。なお抗体による中和実験によりこの反応が,IL-1特異的な経路を介したものであることを確認できた。さらに組織学的検索によりこの細胞死が,apoptosisをしめし,IL-1βの成熟体が局所に産生されており,ICEは生理的機能を示したいることを明らかにした。現在これらのデータをまとめ発表準備中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)