Project/Area Number |
08670972
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長江 浩朗 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10136252)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ヒト爪母細胞 / ヒト爪母直下線維芽細胞 / 同時培養 |
Research Abstract |
ヒト爪母直下の線維芽細胞のヒト爪母細胞の形態、増殖に及ぼす影響を観察する目的で、cell culture insert法を用いて、ヒト爪母細胞とヒト爪母直下の線維芽細胞をco-cultureした。同時に爪母細胞と他の部位の皮膚線維芽細胞、表皮細胞と爪母直下の線維芽細胞、表皮細胞と他の部位の線維芽細胞もco-cultureし比較した。また爪母細胞、表皮細胞をそれぞれ線維芽細胞を培養してないcell culture insertとともに培養しコントロールとした。 方法としてはまず爪母細胞、表皮細胞をそれぞれ培養シャーレ内に植え込みKGM培地で培養し、線維芽細胞は培養シャーレ内のcell culture insert上に植え込みEagle′s MEM培地で24時間培養した。その後、爪母細胞、表皮細胞を植え込んだシャーレ内の培地を除去し、線維芽細胞を植え込んだcell culture insertを入れ、MCDB-153を培地として培養した。 培養の結果、爪母細胞と爪母直下の線維芽細胞のco-cultureではコントロールよりは爪母細胞の増殖が促進されたが、他のco-cultureとはほとんど差がなかった。このことより、爪母直下の線維芽細胞は爪母細胞の増殖に関して、外毛根鞘細胞に対する毛乳頭細胞のような特異的な働きはしていないと考えられた。 今後は培地内のカルシウム濃度と爪母細胞におけるハードケラチンの発現に関して、抗毛ケラチンモノクローナル抗体を用いて調べることにより、爪母細胞の分化とハードケラチンの関係を研究し、さらにサイトカインや各種増殖因子の影響も調べたい。
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