細胞接着因子と放射線によるアポトーシスに関する実験的研究
Project/Area Number |
08671005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
秋元 哲夫 群馬大, 医学部, 助手 (10261851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 吉弘 群馬大学, 医学部, 助手 (50170543)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 接着因子 / カドヘリン / α-カテニン / 放射線感受性 / アポトーシス |
Research Abstract |
細胞接着因子であるE-カドヘリンの発現に与える放射線の影響について,ヒト肺線癌由来の癌細胞を用いたin vitroの実験系で現在までに下記の知見をえている. 1)照射後にカドヘリンの発現の増強が認められた. 10Gyの照射で,照射後6時間から24時間の間でWestern Blotで明らかな発現の増強が得られ,線量を変えた実験では2Gyから発現の増強がみられた. 2)カドヘリンの裏打ち蛋白であるα-カテニンについても同様の結果が得られている. 3)形態と発現の部位を見るため蛍光抗体法で共焦点レーザー顕微鏡を用いて照射後(10Gy,24時間)の変化を観察すると,カドヘリンが本来発現している細胞間に線状に発現の増強が認められた. 4)ケモタキセルを用いた浸潤能試験(照射後24時間の細胞を使用)では5Gyの照射でコントロールに比較して有意に浸潤細胞が減少したが,2Gyの照射では有意差は認められなかった. 以上のように照射によりカドヘリンと共にα-カテニンの発現の増強が見られ,これらは形態での発現部位の観察や浸潤能試験の結果からカドヘリンの機能を持っている可能性が示唆された.以上の結果を論文にまとめClinical and Exper imental Metastasisへ投稿中である.現在はカドヘリン発現増強の機序および機能についてさらに検討中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)