Project/Area Number |
08671024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪原 晴海 京都大学, 医学研究科, 講師 (10187031)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ホルモン受容体 / シンチグラフィ / ペプチド / ソマトスタチン / ボンベシン |
Research Abstract |
ある種の癌細胞表面には正常組織に比較して特定のホルモン受容体が多数表現されている。この受容体を標的としてホルモン自体またはそのアナログであるペプチドを放射性同位元素(RI)で標識して用いる受容体シンチグラフィは特異性が高く、担体がペプチドであるために同じく特異性の高い抗体シンチグラフィに比較してバックグランドの放射能の低減化がはかられる。したがって従来の画像診断法で検出し難い病巣の検出も可能であり、受容体の有無に基づく病巣の質的診断、治療後の受容体レベルでの経過観察、治療薬の有効性の推測、などにも有効と考えられている。 これまでに神経内分泌腫瘍を対象として行われているソマトスタチン受容体シンチグラフィでは、消化管ホルモン産生腫瘍を中心に素晴らしい成績が報告されている。しかし一部の腫瘍では受容体が証明されないにかかわらず、陽性像が得られたとの報告もあり、かならずしも腫瘍のソマトスタチン受容体のみが標識ペプチドの集積に関与するものでないことが示唆されている。本研究ではソマトスタチンアナログであるオクトレオチドのIn-111標識本を作成し、ヌードマウスに移植したヒト腫瘍への集積性を検討している。 ボンベシン/ガストリン放出ペプチドの受容体は肺小細胞癌や消化管腫瘍において豊富に発現していると考えられており、その拮抗剤はこれらの腫瘍の増殖を抑制する。本研究ではボンベシンを基盤にするこれらの腫瘍のシンチグラフィ製剤の開発を目指す。これまでI-125標識ボンベシンがインビトロでヒト前立腺癌細胞に特異的に集積することを明らかにした。しかしI-125標識ボンベシンは生体内で不安定ですみやかにI-125がはずれることもわかった。今後、生体内で安定なボンベシンアナログのRI標識体を作成し、腫瘍シンチグラフィへの応用の可能性を検討する。
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