神経発達障害説から見た精神分裂病における神経栄養因子の役割
Project/Area Number |
08671104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
仙波 純一 放送大学, 教養学部, 助教授 (30183429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼頭 昭三 放送大学, 教養学部, 教授 (00010140)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 神経発達障害仮説 / 神経栄養因子 / メタンフェタミン / 精神分裂病 |
Research Abstract |
精神分裂病は脳の発達上の何らかの異常によって発病するという考え方(神経発達異常仮説)が提唱されている。最近、神経栄養因子が中枢神経の発生に重要な役割を演じていることが分かってきた。したがって、神経発達異常仮説に基づけば、精神分裂病における神経栄養因子の機能異常を仮定することが可能である。 予備的な実験として、まずmethamphetamine処置そのものが、神経栄養因子であるBDNFのmRNA発現にどのような影響を与えるかを検討した。Methamphetamineを1ないし5mg/kg腹腔内投与し、その後1,3,7時間後にと殺して脳を取り出した。海馬、大脳皮質、線条体でのBDNF mRNAの発現をnorthern hybridizationで調べたところ、methamphetamine投与後3時間の時点で、わずかではあるが海馬と大脳皮質でBDNF mRNAが増加していた。一方、生後5週齢と1週齢のラットにそれぞれ、methamphetamine(5mg/kg,ip)を2週間慢性投与して、両者の成熟期(7週齢)になってからの少量のmethamphetamine(1mg/kg,ip)に対する行動上のsensitizationの程度の相違も検討した。生後1週のラットを対象とすると、成熟期に少量のmethamphetamineの投与では、常同行動は発現しなかったが、5週齢のラットでは著明な行動上のsensitizationが観察された。 以上の実験はBDNFなどの神経成長因子と、methamphetamineによる行動ないし生化学的なsensitizationとに何らかの関連のあることを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)