Project/Area Number |
08671144
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
内分泌・代謝学
|
Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
斎藤 司 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30205661)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 甲状腺 / 遺伝子 / 転写因子 |
Research Abstract |
われわれは既にクローニングしているラットTTF-1遺伝子を用いて、まずその転写開始点を確認した。FRTL-5細胞より精製したmRNAを鋳型にして5′RACE法を用いた。 5′RACE法にて-1902nucleotide上流に転写開始点を確認した。また、-14と-1244の間にイントロンがあることを見い出した。RNAseプロテクション法およびプライマーイクステンション法にても同様の部位に転写開始点を確認した。さらに、ノーザンブロット解析にてこの新たな転写開始点から転写されたRNAトランスクリプトが確認された。次にこの遺伝子のプロモーターの転写活性を検討するため、クロラムフェニコールトランスフェラーゼ(CAT)レポーター遺伝子をを組み込んだベクターにこのTTF-1遺伝子の上流をいくつかの長さに切って組み込み、CAT活性を測定した。CAT活性は-2051と-2021との間で明らかな上昇を認め、この部位が転写活性に重要であることを示唆した。この転写活性は甲状腺細胞特異的で、他の培養肝細胞(BRL-3A cell)では認められなかった。このプロモーター部分の二本鎖DNAをプローベにしてゲルシフト解析を行うと、甲状腺細胞で特異的に結合する核蛋白が認識された。このことより、この核蛋白(転写因子)が甲状腺特異的にTTF-1遺伝子の転写を促進している可能性が示唆された。以上より、甲状腺特異的転写因子(TTF-1)の遺伝子発言の解明は進みつつあるが、現在TTF-1異常症の解析および他の研究が進行中である。
|