肥満遺伝子過剰発現トランスジェニックマウスの開発-肥満遺伝子の臨床的意義の解明-
Project/Area Number |
08671153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
細田 公則 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (40271598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉政 康直 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00252437)
西 重生 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80218099)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 肥満遺伝子 / レプチン / 肥満 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
肥満遺伝子(レプチン遺伝子)の臨床的意義を明らかにする目的でレプチン過剰発現トランスジェニックマウスの作製を試みた。レプチンのマウスcDNAを肝臓特異的なSerum amyloid component P(SAP)遺伝子プロモーターの下流につなぎ、BDF_1マウスの受精卵へマイクロインジェクトし、産まれたマウスについて、サザンブロット解析を行い、8-30コピーのトランスジーンを含むF_0トランスジェニックマウスを得た。眼窩静脈より採血し、血漿を分離して、マウスレプチンに特異的なラジオイムノアッセイで測定された血漿レプチン濃度は、正常マウスで約10ng/mlであるのに対し、トランスジェニックマウスで約80-300ng/mlであり、トランスジーンのコピー数にほぼ比例して上昇しており、トランスジェニックマウスにおけるレプチン過剰発現が明らかになった。レプチン過剰発現トランスジェニックマウスおよび同腹の対照マウスで毎週に体重測定を行ったところ、レプチン過剰発現トランスジェニックマウスで体重の低い傾向が認められた。これらF_0トランスジェニックマウスをB6マウスと交配し、F_1トランスジェニックマウス、さらにF_2トランスジェニックマウスが得られ、同様な低い体重の傾向が認められた。トランスジェニックマウスにおいてマウスの行動や生殖能力について異常は観察されない。以上より、レプチン過剰発現トランスジェニックマウスの確立に成功した。現在トランスジェニックマウスの数を増やし、体重、摂餌量について統計的に解析しており、また他の遺伝性肥満マウスと交配を行い、レプチンの肥満における意義について検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)