ガラニントランスジェニックマウスの作製 -その脂質摂取規定因子としての分子行動学的解析-
Project/Area Number |
08671160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
乾 明夫 神戸大学, 医学部, 助手 (80168418)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ガラニン / トランスジェニックマウス / 神経ペプチド / 食行動 |
Research Abstract |
ガラニンは、脳及び腸管に存在する代表的なペプチドの1つであり、脳内では摂食行動や学習、記憶、情動行動に関与し、また末梢ではインスリン分泌をはじめとした膵内外分泌等、消化管機能に深く関与している。 ガラニンは脳内では強力な摂食促進物質であり、特に脂肪摂取の最終の調節因子の1つと考えられている。ガラニン受容体に特異的な拮抗剤もすでに開発され、今後は摂食行動や学習、情動面において、臨床応用が試みられてゆくものと思われる。ガラニンを過剰に発現させたトランスジェニックマウスを作製し、脳腸ペプチドとしてのガラニンの病態生理学的意義を明らかにすることは、将来の創薬という観点からも重要であると思われる。 ガラニントランスジェニックマウスの作製は、現在精力的に行っているが、次のいくつかの理由により実験が遅れている。1つはトランスジェニックマウスを手がけてきた共同研究者の発病であり、もう1つは先行するneuropeptide Y(NPY)トランスジェニックマウスの汚染(阪神大震災後のウイルス感染)、再SPF化及びホモライン化に伴う操作の遅れがあげられる。 NPYトランスジェニックマウスの作製とその行動解析を通じ、必要な機器はすでに保有し、また解析方法も熟知している。したがって、早く先行するトランスジェニックマウスの解析を終了し、地震の痛手からも立ち直り、実験を展開してゆく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)