Project/Area Number |
08671205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長澤 俊郎 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70014298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸所 一雄 理化学研究所, ライフサイエンス筑波研究センター, 副主任研究員 (80172170)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / 巨核球 / トロンボポエチン |
Research Abstract |
Thrombopoietin(Tpo)の発見により、巨核球-血小板系の分化、成熟の研究は急速に展開しつつある。巨核球造血の研究の障害は巨核球が量的に少ないことが障害となっている。本研究ではマウス造血幹細胞を1)C-Kit+/Sca-1+/CD34-/Lin-(未熟造血幹細胞),2)C-Kit+/Sca-1+/CD34+/Lin-(成熟造血幹細胞),3)C-Kit+/Sca-1+/CD34+/Lin-/anti-GpIIb(Pm-1)+(巨核球系前駆細胞)の3群に分画し、各種サイトカイン(IL-3,SCF,IL-6,Epo,Tpo)による巨核球系細胞の選択的誘導法検討した。 1)、2)、3)のいずれの細胞群からも巨核球(アセチィルコリンエステラーゼ陽性細胞)は誘導されるが、1)、2)からは混合コロニーとして、3)からは巨核球のみからなる純コロニーとして誘導された。しかし、誘導された細胞数あたりの巨核球数で比較すると、1)から誘導される巨核球数は2)の2.5倍と高率であった。また、播種した幹細胞1個から誘導される巨核球数で換算すると、1)は2)に比し、約3倍の比率で巨核球が誘導された。また、サイトカインの組み合わせではIL-3+SCF+Tpo+Epoが最も高率に巨核球を誘導できるが、特にTpoは1)の細胞群にたいして濃度依存性に巨核球を増加させる結果がえられた。 以上の結果から、マウス造血幹細胞から巨核球造血の選択的誘導を行うためには、通常の造血幹細胞(C-Kit+/Sca-1+//Lin-)をさらにCD34抗体で分画したC-Kit+/Sca-1+/CD34-/Lin-(未熟造血幹細胞)をTpoの存在下で培養するのが最も効率よく巨核球が誘導されると結論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)