造血幹細胞を標的とした新たなレトロウイルスベクター系の作成
Project/Area Number |
08671228
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 遺伝子治療 / 造血幹細胞 / レトロウイルス / 転写活性 / ベクター / モロニ-ウイルス / フレンドウイルス / LTR |
Research Abstract |
本研究では、以下のことを目的として研究を行った。(1)まず、種々のレトロウイルスのLTRをサブクローニングして得たレポーター用プラスミドを、造血幹細胞株を用いて遺伝子発現を検定し、レトロウイルスベクターの基本骨格を確定する。(2)つぎに、ストローマ細胞を用いたウイルスパッケージング細胞を確立する。 その結果、以上のような研究結果を得た。(1)造血幹細胞株においては、MoMuLV,myeloproliferative sarcoma virus(MPSV),PCC4-cell-passaged MPSV,malignant histiocytosis sarcoma virusのU3に比べて、spleen focus-forming virus(SFFVp)のU3により高いプロモーター活性が認められた。また、MPSVのleader領域にあるprimer binding site(PBS;tRNAPro)は、幼若な造血細胞株でのレトロウイルスの転写活性を抑制し、一過性のレポーター発現量を減少させたが、murine ES cell virus(MESV)のPBS(tRNAGlu)を用いれば、転写抑制が認められなかった。以上の結果より、SFFVpのLTRとMESVのleader領域とを組み合わせたベクターを作成した。このベクターを用いて幼若な造血細胞株での良好な遺伝子発現を確認中である。(2)パッケジングシグナル部分の欠損したヘルパーウイルスより、gag/polをコードする部分を得て、これを発現ベクターにクローニングした。また、env蛋白質をコードする部分を別個の発現ベクターにクローニングした。これらのプラスミドをストローマ細胞株(MS-5)に導入したウイルスパッケージング細胞を樹立中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)