ストローマ細胞と細胞外マトリックス分子を介した造血調節の分子機構
Project/Area Number |
08671229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金倉 譲 大阪大学, 医学部, 教授 (20177489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 淳 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
北山 等 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
池田 弘和 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
松村 到 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / 細胞外マトリックス / フィブロネクチン / インテグリン / アポトーシス / 増殖 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
造血幹細胞の造血組織における定着、あるいは、増殖・分化・生存・死などの細胞現象は、造血幹細胞周囲に存在するストローマ細胞や細胞外マトリックスにより制御されている。我々は、細胞外マトリックスの一分子であるフィブロネクチンがインテグリンVLA-^5を介して血球のアポトーシスを誘導し細胞増殖を抑制するという興味ある知見を得た。このフィブロネクチンがVLA-^5を介して血球のアポトーシスを誘導する事を直接的に証明するため、フィブロネクチンでアポトーシスが誘導されないVLA^4陽性VLA^5陰性(α_4^+α_5^-β_1^+)細胞株BALLへα_5遺伝子を導入し、VLA^4陽性VLA^5陽性BALL細胞を樹立した。このVLA-^5陽性BALL細胞をフィブロネクチンで刺激するとアポトーシスが誘導された。このフィブロネクチン/VL-^5を介したアポトーシスには、bcl-^2やICEは関与していないと考えられた。一方、正常造血幹細胞は、VLA-^4強陽性であるが、VLA-^5は極めて軽度にしか発現されていなかった。この造血幹細胞を無血清下に培養すると生存造血幹細胞の数は徐々に減少したが、フィブロネクチン添加により造血幹細胞の死滅が抑制された。さらに、各種ヒトVLA-^4陽性VLA-^5陰性細胞株をフィブロネクチンとともに培養すると、いずれの細胞株でも増殖は抑制されず、一部の細胞株では増殖の促進された。以上の結果より、ヒト血球に対して、フィブロネクチンはVLA-^4を介して生存や増殖を支持するシグナルを伝達し、VLA-^5を介しては死や増殖抑制のシグナルを伝達すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)