腎糸球体ネフロンにおけるプロスタノイド受容体の機能解明
Project/Area Number |
08671268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹内 和久 東北大学, 医学部, 助手 (40260426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 圭志 東北大学, 医学部, 教授 (60004777)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | プロスタグランジン受容体 / 腎機能 / トロンボキサン受容体 / 染色体マッピング / 転写調節 / 水腎症 / トロンボキサン合成酵素 / インターロイキン6 |
Research Abstract |
本年度の研究業績としては、ラットプロスタグランジンE_2受容体EP_3サブタイプ遺伝子の染色体マッピングを実施し、その局在が第2染色体44-45に存在することを示した。また、その二つのアイソフォームの機能を検討し、その細胞情報伝達系がサイクリックAMPを低下させる系(おそらくはGiを介する)とカップルするかないしは細胞内カルシウム系とカップルしていることを報告した。ラットトロンボキサン受容体については、その遺伝子が第7染色体にあることを報告した。また、この受容体の特異的抗体を作製し、腎臓内分布を検討した。その結果、この受容体は腎血管、糸球体、髄質ヘンレ係蹄の太い上行脚、集合尿細管および腎盂上皮に存在し、おそらくは従来報告されている生理作用(抗利尿作用および糸球体-尿細管フィードバックの作用増強)を媒介しているものと考えられる。されに、ラットトロンボキサン受容体遺伝子の転写調節領域の1Kbをクローニングしその構造を解明した。その転写性機能をルシエラーゼ発現ベクターを用いて検討すると、明らかに転写性機能を有することが明らかとなった。この転写調節領域にはSp-1部位、GATAボックス、AP-1結合部位、AP-2結合部位、ずり応力反応部位などのシス配列が見られ、総じてCG-richな構造を有していた。サイトカイン(とくにインターロイキン6)によってこの転写活性が増強し、トロンボキサン受容体発現は増加することが示唆された。腎トロンボキサン系については、腎トロンボキサン合成酵素のクローニングを実施し、そのcDNAの構造を決定し、またその遺伝子が4q21-22染色体部位にあることを明らかにした。腎トロンボキサン系(腎トロンボキサン受容体および合成酵素)についてはまた、水腎症腎でアップレギュレーションを受けていることをそのラットモデルを作製し明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)