Project/Area Number |
08671344
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小山 信二 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10215428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 茂樹 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (90201574)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF) / antisense / 血管新生 / bFGF遺伝子 / ゲノムDNA / ラット / 遺伝子治療 / 悪性腫瘍 |
Research Abstract |
本研究は血管新生制御による癌遺伝子治療の基礎的研究であることを特色とし、平成7年度科学研究費一般研究(C)「悪性腫瘍の遺伝子治療に関する基礎的研究;FGF遺伝子の発現調節機構の解明」を継続する2年の研究である。既に、25個のリコンビナント・ラムダファージに塩基性線維芽細胞成長因子(basic fibroblast growth factor:bFGF)遺伝子を含む120kbのラットゲノムDNA領域をオーバーラップしてクローニングした。このDNA解析から、3プライムにantisense bFGF遺伝子が存在することが明らかにされた。bFGF産生制御に関わる遺伝子として注目し、生理的antisense bFGF遺伝子の構造と機能を解明するために、本研究を行った。 この領域をカバーする7個のファージクローンを研究対象にした。生理的antisense bFGF遺伝子はカエルでは24kDの進化的に保存された蛋白質をコードしている。これは進化に保存された遺伝子でそのエクソンは保たれている。そこで、カエルのcDNAをプローブにハイブリダイゼイションにより本遺伝子のゲノムDNA構造の特徴を明らかにした。 ラットのantisense bFGF遺伝子の一次構造の決定のために、そのゲノムDNAをサブクローニングし、bFGFの第3エクソン領域の塩基配列を決定した。 遺伝子発現調節領域を現在解析中で、antisense bFGF遺伝子発現領域の一次構造を決定している。次年度にin vitroの発現システムを用いて、生理的antisense bFGF遺伝子の発現調節機構を明らかにする。 この生理的な機構は腫瘍血管新生制御に応用できる機序であり、新しい癌遺伝子治療の観点から検討されるべき課題であると確信する。
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