成人での生体部分肝移植を目指した新しい抗サイドカイン療法の開発
Project/Area Number |
08671384
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General surgery
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
若林 剛 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50175064)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島津 元秀 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70124948)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 生体部分肝移植 / 再灌流障害 / 抗サイトカイン療法 / サイトイカイン / IL-1受容体拮抗物質 / 微小循環障害 / 活性酸素 / IL-8 |
Research Abstract |
肝虚血-再灌流障害における炎症性サイトカインの重要性が明らかになった。これらの炎症性サイトカインは好中球-内皮の相互作用を介して再灌流障害の発現で中心的役割を演じている。しかし,生体顕微鏡による観察で,これらの好中球が内皮に接着する部位と肝細胞障害の局在が必ずしも一致しないことが明らかになり、肝虚血-再灌流障害における好中球の役割に関してさらなる検討の必要性が生じた。 一方,平成8年度に予定しているブタ肝移植実験に際して,ブタIL-8 ELISAの開発ができたこと,ブタIL-8の中和抗体としてWS-4の使用が可能になったことは意義が大きい。さらに,肝移植臨床における抗サイトカイン療法の開発のためには,IL-1ra,TNFbp,抗IL-8抗体の至適投与量の検討が必要であるが,ブタ肝移植実験により現在検討中である。 また,ブタ肝移植実験により全肝移植の生存率は100%を達成できるが,30%部分肝移植実験ではその1週間生存率は30%であった。これには手術手技上の問題点も含まれており,現在手術成績を向上すべく、その手技の改善を検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)