Project/Area Number |
08671517
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
|
Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
渡辺 剛 富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (60242492)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深原 一晃 富山医科薬科大学, 附属病院, 医員
三崎 拓郎 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (40092811)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | Cardiomyoplasty / 重症心不全 / FGF / Molecular Biology |
Research Abstract |
我々は以前から広背筋および腹直筋のfree graftを用いた急性期のCardiomyoplastyの検討を行いその有用性を報告してきた。今回は骨格筋による心補助の究極のモデルである神経血管柄付骨格筋移植いわゆるfree graftによるCardiomyoplastyをMelecular Biologyの新手法を用いて応用した。特に神経再生促進作用を有するNGFが4MC投与によって誘導される事が明らかとなった。生体糊にNGFおよび4MCを混入し神経吻合部に投与し、遊離骨格筋によるCardiomyoplastyを行う事で神経接合部で長時間組織内濃度が維持され支配神経の早期の再生が可能となった。そのため骨格筋の萎縮および骨格筋重量の低下を来すことなく十分筋力を保持した状態でCardiomyoplastyが可能であった。筋力および血流に優れた遊離骨格筋である広背筋のfree graftを用いたCardiomyoplastyを行うことで、血行動態は著明に改善し、左室収縮期圧、心拍出量、コンダクタンスカテーテルを用いた圧一容積関係より求めた左室の収縮指標であるEmaxは有意に上昇した。また心室筋の部分骨格筋置換が可能となった。慢性期においてはNGFおよび4MC投与により神経血管柄付広背筋graftの早期神経再生が図られるため、筋萎縮を来さず良好な収縮を維持することが可能となる。また従来4週間必要であったvascular delayに要する時間が短縮され、Cardiomyoplasty施術直後からの心補助が可能であり今後術後重症心不全への臨床応用が可能である。
|