Project/Area Number |
08671531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宇山 正 徳島大学, 医学部, 助教授 (00168759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
先山 正二 徳島大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
近藤 和也 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10263815)
門田 康正 徳島大学, 医学部, 教授 (60028628)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ラット移植肺モデル / 気管支随伴リンパ組織(BALT) / サイクロスポリン / 長期生着モデル / RT-PCR / IL-2 / IFNγ / FK506 |
Research Abstract |
移植後長期経過後の移植肺局所の免疫状態は移植肺の予後だけでなく患者自体にも大きな影響をあたえる可能性がある。ラット移植肺モデルを用いて長期経過後の移植肺について、気管支随伴リンパ組織(BALT)の経時的変化について検討した。Brown NorwayラットよりLewisラットに左肺同所性移植を行い、サイクロスポリンを移植後2および3日に25mg/kg投与し得られる移植肺長期生着モデルを用い、移植後1から6カ月にわたりBALTの変化を組織学的、免疫組織学的、分子免疫学的に検討した。BALTは移植後1カ月でレシピエント細胞の浸潤により増大する。BALT内にはピロニン好性リンパ芽球を認めドナー抗原に対するレシピエント細胞の反応が急性拒絶を回避した移植肺にも存在することを示唆した。免疫組織学的には浸潤細胞はCD4優位のリンパ球浸潤であった。RT-PCRによるサイトカインの検討ではIL-2IFNγのTH1関連サイトカインのmRNAAtranscriptの発現増強を認めた。しかし、IFNγに関しては抗ラットIFNγ抗体による検討では産生細胞は浸潤細胞中には認められなかった。IL-2に関しては抗ラットモノクローナル抗体が現在入手できないため長期生着肺の細胞浸潤に対するFK506の効果を検討した所、細胞浸潤は抑制されたことより移植肺局所のIL-2産生は存在すると推定された。BALTの細胞浸潤は移植後2カ月頃より減少傾向を示すが、リンパ芽球がBALT内に長期に存在し、移植後3カ月頃よりBALT内に線維芽細胞の出現を認めるようになる。移植後6カ月頃にはBALTは細胞浸潤も乏しく、high endothelial venule(HEV)を認識する抗体でBALT内のHEVを検討すると正常肺、アイソグラフト肺のBALTに比較して著明な減少を示した。以上の結果は長期生着移植肺内では局所的に拒絶反応(慢性拒絶)が進行することにより、局所免疫を傷害する可能性を示唆した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)