生体肺微小循環観察法を用いた腫瘍微小血管へのLAK付着特性に関する研究
Project/Area Number |
08671540
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
蘇原 泰則 自治医科大学, 医学部, 助教授 (60114097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 俊輔 自治医科大学, 医学部, 助手 (10245037)
村山 史雄 自治医科大学, 医学部, 講師 (60200309)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 生体腫瘍微小循環観察法 / 佐藤肺癌 / OK-432 / IL2 / cyclophosphamide / T細胞 / NK細胞 / NKT細胞 |
Research Abstract |
我々はドンリュウラットに樹立された佐藤肺癌を用い、その10^6個を静注することによって肺転移巣を作成し、それを我々の開発した生体腫瘍微小循環観察法で観察することによって、腫瘍微小血管におけるリンパ球の動態を生体内で直接観察している。これまでの研究によると、リンパ球は腫瘍微小血管に全く付着せず、OK-432で誘導したリンパ球も腫瘍微小血管に付着しなかった。 本実験では、最も強力なT細胞・NK細胞誘導因子とされるIL2とLAK-attractantであるcyclophosphamideとを様々に組み合わせて投与することによって、腫瘍微小血管へのリンパ球の付着状況を観察した。 実験成績をみると、IL2やcyclophosphamide単独投与は腫瘍微小血管ににリンパ球を付着させることはできないが、IL2投与に先だってcyclophosphamideを投与すると腫瘍微小血管にリンパ球が付着した。この時の末梢血リンパ球をみると、CD4-/CD8-の未成熟なT細胞ならびにNK細胞が増加していた。これらの成績から、cyclophosphamide+IL2併用療法は強い抗腫瘍作用をもつNKT細胞を誘導する可能性を示唆された。 今後さらにNKT細胞誘導法について研究をすすめる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)