単球遊走因子受容体の発現調節機構の解明と脳腫瘍治療への応用
Project/Area Number |
08671595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
竹島 秀雄 熊本大学, 医学部, 助手 (70244134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 徹 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (00264309)
倉津 純一 熊本大学, 医学部, 助教授 (20145296)
生塩 之敬 熊本大学, 医学部, 教授 (20028583)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | グリオーマ / MCP-1 / マクロファージ / MCP-1受容体 / プロモーター / 発現調節機構 |
Research Abstract |
ヒト単球遊走因子(MCP-1)は、グリオーマ細胞において高レベルに発現されているが、ラットにMCP-1を遺伝子導入した腫瘍細胞を移植するとその発現レベルに応じてマクロファージを介した増殖抑制効果があることをこれまでに報告した。これを治療に用いるためにはMCP-1とその受容体の系を増強することが考えられる。今回MCP-1受容体遺伝子の発現調節機構を解析する目的で、ヒトMCP-1受容体遺伝子のクローニングを行った。まず、既に報告されたcDNAの配列をもとにマクロファージの浸潤の著しいグリオーマ組織からmRNAを抽出し、RT-PCRによりMCP-1受容体cDNAのクローニングを行った。次いで、これをプローブとして、ヒト遺伝子ライブラリー100万個をスクリーニングし2個の陽性クローンを得た。そのうち1個が目的のMCP-1受容体遺伝子領域を含んでいた。ヒトMCP-1受容体遺伝子は、全長8kbの領域にコードされ、3つのエクソンと2つのイントロンより構成されていた。そのプロモーター領域には、TATA box,CAAT boxが存在し、TATA boxの25bp下流に1カ所の転写開始点が存在した。また、組織特異的発現に重要な転写因子群の結合配列、GATA配列、Octarmer配列、NF-IL6結合配列などがその近傍にクラスターしていた。MCP-1とMCP-1受容体遺伝子のプロモーター領域の配列は、まったく異なっており、その違いは発現調節にも明らかであった。すなわち、培養細胞を用いたin vitroの系で、MCP-1の最も強い刺激物質として知られるTNF-αは、MCP-1受容体にとっては、何ら作用を持たなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)