低反応レベルレーザー治療の鎮痛作用における神経成長因子の役割
Project/Area Number |
08671711
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
劔物 修 北海道大学, 医学部, 教授 (70045433)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 浩司 北海道大学, 医学部, 助手 (70241312)
太田 善博 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (00142802)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | レーザー / 痛み / 皮膚炎 / 神経成長因子 / アレルギー / ラット / マウス |
Research Abstract |
ラットおよびマウスの皮膚炎症性疼痛モデルを用い神経成長因子(NGF)および細胞性免疫に対する低反応レベルレーザー治療(LLLT)の効果について研究を進めた。 1.ラット炎症性疼痛モデルにおけるLLLTの効果:ラットの両側足踵へのカラギニン注入により24時間持続する炎症性腫脹が誘発される。低反応レベルレーザー(60mW、1-3分間)の短時間照射では、炎症部の腫脹および疼痛閾値に関して、非照射部との有意差は認められなかった。NGFの足踵への単独注入は炎症を誘発しなかった。NGFとカラギニンの同時注入によっても、炎症の増悪、疼痛閾値のさらなる減少など認められず、レーザー照射によっても有意な変化は無かった。より高出力のレーザー(1mW、3分間)照射はカラギニン浮腫を増悪し、疼痛閾値を減少した。これはレーザーによる温度効果と考えられた。 2.マウス4型アレルギー反応性皮膚炎に対するLLLTの効果:ddYマウス(♂)の腹側両頚部、腋窩および鼠径部に塩化ピクリル溶液を塗付し、塩化ピクリルに対する感作を行った。5日後、セボフルラン麻酔下に片側耳介に30分間および60分間のレーザー照射(60mW)を施行後、塩化ピクリル溶液を照射側耳介に塗付した。24時間後、LLLTによる細胞性免疫抑制効果を耳介厚変化から評価した。その結果、レーザー照射時間と耳介厚には負の相関性が認められた。また、60分照射群では、非照射群と比較し、有意に炎症による耳介腫脹が抑制された。30分照射群では有意差は見られなった。以上の成績より、LLLTの長時間照射は地縁過敏型アレルギー反応による炎症を緩和することが示唆された。現在、炎症の相違による適切なLLLTの照射条件について、さらに研究を進めている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)