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虚血耐性現象がhsp72,MAP2b,2cmRNA誘導および蛋白発現に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 08671739
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Anesthesiology/Resuscitation studies
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

金城 実  岡山大, 医学部附属病院, 助手 (10243510)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大川 雅廣  岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
Project Period (FY) 1996 – 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords前脳虚血 / 虚血耐性 / MAP2 / ラット / hsp72
Research Abstract

【平成8年度:実験1】ラット脳における虚血耐性現象がMAP2b,2cおよびhsp72 mRNA誘導に及ぼす影響
【方法】Wistar系雄ラットを用い、虚血はPulsinelliの4-Vessel Occlusion法で行った。ラットは2分虚血群、10分虚血群、2回虚血群(2分虚血再灌流後24hに10分虚血を負荷)の3群に分けた。虚血後3,6,12,24,48時間に断頭して凍結脳切片を作製し、[^<35>S]dATPで3'末端をラベルした各mRNAに対するprobeを用い、in situ hybridizatiionを行った。
【結果】hsp72の誘導はControlでは全く認められず、2分虚血後24hにCA1とouter Cxで認められた。10分虚血後3hに脳全体で誘導が認められ、24hにはCA1,CA3およびouter Cxで強い誘導が認められた。2回虚血後3hにCA1で強い誘導が認められたが、24hには脳全体で劇的にhsp72誘導が抑制された。MAP2bの誘導はContralでは脳全体で認められるが、2分虚血後は変化なかった。10分虚血後3hにDentateで誘導が認められ、24hにはCA1で有意の減少が認められた。2回虚血後24hにCA1で誘導の減少は認められなかった。MAP2cの誘導はControlでわずかに認められたが、2分虚血後24hにはCA1とouter Cxで認められた。10分虚血後24hにはCA1で最も強く、CA3,Dentateおよびouter Cxでも認められた。2回虚血後3hにはCA1で誘導が認められたが、24hには、ほとんど認められなかった。また、その他の部位では全く上昇しなかった。このように2回虚血群(虚血耐性獲得群)では、MAP2cとhsp72は虚血に脆弱なCA1と抵抗性のDentate両者で明らかに上昇が抑制された。
【考察および結語】MAP2c mRNAは神経細胞の可塑性反応が起こっている部分に発現すると言われており、虚血後に誘導が発現したことより、虚血後神経細胞に可塑性反応が起こっていることが推察された。また、MAP2cの誘導が脆弱細胞群に特異的に見られる反応ではなく、hsp72と同様、虚血侵襲に対する反応の指標と考えられる。従って、虚血耐性獲得群ではMAP2c,hsp72の誘導が脳全体で減弱したことより、虚血耐性獲得群は虚血そのものの侵襲を弱めるメカニズムを転写レベル以前で獲得したことが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-03-31   Modified: 2016-04-21  

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