Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
子宮内膜癌の発癌・進展課程にどのような遺伝子変異が関与するかを明らかにするために,悪性化に至る種々の段階の子宮内膜病変組織,異なった分化度の内膜癌組織における遺伝子変化の差異を検出することを目的とした。このために簡便かつランダムにmRNAの差異を比較できるdifferential display法を用いることとした.手術材料の収集と並行して基礎的検討を行った.アスベストあるいはdiethylstilbestrolによってトランスホームした造腫瘍性のないSyrian hamster embryo細胞株のうちEGF,PDGF,Insulinの添加条件下でAnchorage-Independentな増殖可能なクローン10Wsup+, DES4sup+と増殖不可能なクローン10Wsup-,DES4sup-との発見の差異の検出を試みた。各細胞株よりmRNAを抽出し4種類のpoly A+側プライマーと20種類のランダムプライマーを用いPCRを行った.PCR産物をシークエンスグルにより電気泳動を行いsup+群,sup-群に共通する差異を比較した。Sup+群に陽性でsup-群に陰性なバンドをゲルから切り出しDNAを抽出しPCRで増幅した後これをプローブとして各細胞株mRNAのノーザンハイプリダイゼニシヨンを行った.このうち一つのプロープはsup+群に陽性でsup-群に陰性と明瞭な差異が認められたのでこれのシークを行ったところtype2 collagenであった.方法の有効性は確認されたので手術材料による検討を行った。正常子宮内幕,子宮内幕増殖症,子宮内幕腺癌かmRNAを抽出し,同様の方法にてPCRを行い,PCR産物をシークエンスゲルにより電気泳動を行い泳動パターンを比較した.正常内膜に存在し子宮内膜癌に存在しないバンドをのうち4個のバンドをゲルから切り出して再び増幅しノーザンハイプリダイゼーシヨンにて検討を行つたが明らかな差は認められなかった. エストログンレセプター遺伝子とTNF-α遺伝子について癌患者と正常人との間の遺伝子多型の出現頻度の差異についての検討を行った.エストロゲンレセプター遺伝子多型はintrou 1のPvuIIとXbaI領域のRFLPを検討した.60例の子宮内膜癌患者と130例の正常人のDNAの比較を行つたが遺伝子多型出現頻度には差は認められなかった.TNF-α遺伝子についてはプロモーター領域の-238,-308,488領域についてのlleleの変異についてはspecific probeを使用したPCRを行い増幅の有無を確認した。41例の子宮内幕癌患者と57例の正常人のDNAの比較を行ったが-238,488領域では差異は認められなかった.しかし-308領域についてはA型の出現頻度が高くそのrelative riskは26倍と考えられた.
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