Project/Area Number |
08671884
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 浩 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 貴弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (70273448)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 顆粒膜細胞 / 莢膜細胞 / モノクローナル抗体 / アミノペプチデ-ス / 細胞外基質 / インデグリンα6β1 / 卵胞発育 / 黄体形成 |
Research Abstract |
卵胞の主要な構成成分である顆粒膜細胞と莢膜細胞は卵細胞の周囲を取り囲み、卵の発育および排卵が適切に行われるよう調節していると考えられている。顆粒膜細胞と莢膜細胞の分化は主に下垂体ゴナドトロピンによって調節されていると考えられてはいるものの、ゴナドトロピンに対する反応性は卵胞局所に存在する因子によって調節されると考えないと説明できない。局所調節因子としては成長因子やサイトカインなどが報告されているが、我々は、モノクローナル抗体の作成を通して顆粒膜細胞あるいは莢膜細胞に分化段階特異的に発現している分子を発見するという全く新しいアプローチを行うことによって、これまで既にアミノペプチデ-スが卵胞発育に関与していることを発表している。同様に我々は細胞接着因子であるところのインテグリンのいくつかが顆粒膜細胞あるいは莢膜細胞に分化段階特異的に発現していることを見いだした。本研究はヒト、ブタ、マウスなど単排卵動物と多排卵動物によってインテグリンの発現様式が異なることにヒントを得て、インテグリンとそのリガンドである細胞外基質との情報伝達が、発育卵胞選択機構に関与していると仮説をたて、それを検証するものである。具体的には、ヒトにおいてはインテグリンα6β1が顆粒膜細胞のプロゲステロン産生を調節していること、マウスにおいてはインテグリンα6β1が顆粒膜細胞のゴナドトロピン反応性を調節していることなどを見いだしている。またそのほかにもいくつかのインテグリンが卵胞発育あるいは黄体形成に関与していると考えられるデータが得られている。今後これらの研究が、排卵誘発において臨床応用できると考えられる。
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