子宮体癌の組織分化に関する研究-硫酸化脂質の生物機能を中心に-
Project/Area Number |
08671927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三上 幹男 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30190606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚崎 克己 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40118972)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 体癌由来培養細胞 / 硫酸化脂質 / コラーゲン包埋培養法 / 腺腔様構造 |
Research Abstract |
体癌由来細胞への硫酸化脂質関連酵素cDNAの遺伝子導入による亜株の作成、硫酸化脂質の発現量が異なる体癌由来培養細胞の組成分化度の解析の2つを目的とした平成8年度研究において以下に述べる結果を得た。 11種の各種分化型由来培養細胞の硫酸化脂質及び糖脂質の組成を放射性同位元素を用いたメタボリックラベリング法により解析したところ、フコース含有糖脂質、シアル酸含有糖脂質及び硫酸化糖脂質の組成には11種の中であまり大きな変化が見られなかったのに対し、硫酸化脂質の1つであるコレステロール硫酸の組成が大きく変化した2種の細胞株が見られた。 この2種の細胞株を用いて我々が新たに開発したコラーゲン包埋培養法を行うと、腺腔様の構造物が構築された。 この腺腔様構造の電顕分析を行ったところ、内腔面に向かって微絨毛が観察された。 また免疫染色を行ったところ、内腔面が染色された。 よって、この腺腔様構造は腺腔の特徴を有していることが判明した。 以上の結果より、コレステロール硫酸の発現の有無が腺腔構造の誘導に関与していることが示唆された。 今後、この2つの細胞株に脱硫酸転移酵素cDNAを遺伝子導入し、コラーゲン包埋培養法を用いて腺腔構造の発現の有無を分析する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)