Project/Area Number |
08671928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮崎 豊彦 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20174162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 智誠 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10255515)
山内 潤 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245556)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 卵胞 / 微小循環 / aging / 体外受精 / 当帰芍薬散 |
Research Abstract |
本研究ではhuman chorionic gonadotropin(hCG)による排卵過程での卵胞微小循環が加令によってどの様に変化するかを解析することを目的とした。すなわち、未熟(26-29日齢)ラットと加令(10-12か月齢)ラットを用いてhCGによる排卵過程での卵胞微小循環の血管透過性の変化を、新たに開発した卵胞微小循環観察装置を用いて観察、比較し、さらに、estradiol、当帰芍薬散の卵胞微小循環血管透過性に対する影響を検討した。FITC-albuminを経静脈的に投与し、血管内・外のFITC蛍光強度の変化を観察したところ、未熟ラットではhCG投与5分後より血管外のFITC蛍光強度が増加し30分後にはhCG投与前と比較し蛍光強度は約400%となった。一方、高齢ラットにおける蛍光強度の増加率未熟ラットと比較し減少したが有意な差は認められなかった。高齢ラットにおけるhCG投与後の血管透過性の変動はestradiol投与では非投与群と比較し変化が認められなかったが、当帰芍薬投与により非投与群よりも増加率は高値を示した。また、加令マウスに当帰芍薬散を前投与し、体外受精を行い、得られた受精卵の形態を薬剤非投与群と比較したところ、投与群においては受精率、2分割率、胞胚達成率いずれも非投与群と比較し有意に高値を示した。これらから、加令による卵胞微小循環の変化に血管透過性の低下があげられ、当帰芍薬散投与による透過性の回復ならびに受精率・分割率の増加から、卵胞微小循環のうち少なくとも血管透過性が卵胞内卵子のqualityに影響を与えている可能性が示唆された。
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