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鼻アレルギー鼻粘膜のマスト細胞の遊走に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08671945
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

川堀 眞一  旭川医科大学, 医学部, 助教授 (50094652)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
KeywordsStem cell factor(SCF) / マスト細胞 / 遊走 / 鼻アレルギー / 鼻粘膜
Research Abstract

1.鼻粘膜上皮層擦過片のマスト細胞数の定量:擦過片をDithiotheriolを含むEDTA加PBSで細胞を分離し,5万〜20万の細胞が存在,サイトスピンの上,単位(1万細胞)あたりのマスト細胞数を計測できるようになった。
2.下鼻甲介粘膜前部の部位間のマスト細胞:鼻アレルギー患者の擦過片に存在する単位あたりのマスト細胞数に差がないことをトリプターゼの免疫染色で確認した。
3.鼻粘膜上皮層のマスト細胞とSCFが作用するc-kitレセプターの関係:トリプターゼとの2重免疫染色で大多数のマスト細胞はc-kitレセプターをもつことを確認した。
4.鼻粘膜上皮層のマスト細胞と分泌型SCFの関係:トリプターゼと分泌型SCFの2重免疫染色で2〜5割のマスト細胞は細胞膜に分泌型SCFを持っていた。
5.リコンビンビナントSCFによるヒト鼻粘膜上皮層へのマスト細胞の遊走:直径5mmの円形濾紙に糸を付け,各対象者で1枚は対照液,他の1枚はSCFを10μl滴下し,下鼻甲介粘膜の上下に1時間当てた。なお,キシロカインで線毛運動を低下させ,外鼻孔に出した糸を固定して後方への移動を防止した。
(1)SCF(1μg/ml):対照液とSCFを作用させた部位間ではマスト細胞数に差はなかった。
(2)SCF(10μg/ml):対照液に比較するとSCFを作用させた部位でマスト細胞数が増えた症例があったが,統計上では有意の差を認めなかった。キマ-ゼとの2重免疫染色から細胞タイプはトリプターゼのみ陽性のマスト細胞であった。また,正常者では対照液およびSCFの作用部位でマスト細胞を認めなかった。
鼻アレルギー鼻粘膜上皮層へのマスト細胞の遊走にSCFの関与が示唆されたので,今後はSCFを継続的に作用させるために鼻粘膜に付着させた濾紙にSCFの滴下も加え検討する。RANTESとの併用作用も検討する。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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