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網膜芽細胞腫におけるTGF-βスーパーファミリーの生理的機能の解析

Research Project

Project/Area Number 08672049
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Ophthalmology
Research InstitutionJapanese Foundation For Cancer Research

Principal Investigator

堀江 公仁子  財団法人癌研究會, 癌研究所・生化学部, 研究員 (90261982)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Keywords網膜芽細胞腫 / Y79細胞 / WERI細胞 / TGF-β / TGF-βI型受容体 / TGF-βII型受容体 / 受容体発現 / 遺伝子導入
Research Abstract

本研究により,網膜芽細胞腫におけるTGF-β受容体の発現と生理的意義について,本年度中に以下の内容を明らかにし,第100回日本眼科学会総会および第12回国際眼研究会議において学会発表を行った。今後,本研究の結果を論文発表する予定である。1)網膜芽細胞種細胞株であるY79細胞およびWERI細胞において,TGF-βI型受容体mRNAの発現はノーザン解析で確認されたが,TGF-βII型受容体mRNAの発現はほとんど認められなかった。現在,これら細胞において,TGF-β受容体ゲノムDNAの解析を群馬大学外科学教室と共同で行っている。2)[125I]標識TGF-βを用いた分子間架橋結合法・免疫沈降法では,網膜芽細胞腫細胞ではTGF-βII型受容体蛋白の発現は認められなかった。3)網膜芽細胞腫細胞において,TGF-β1による細胞増殖抑制の効果は,MTTアッセイ法では認められなかった。4)網膜芽細胞腫細胞において,TGF-βのシグナル伝達の下流分子であるsmad分子が細胞質から細胞核に移行しうるか,特異的抗体を用いた免疫組織化学的方法を本年度中に確立することができた。さらに細胞に各種の刺激やTGF-β受容体遺伝子を発現させることにより,smad分子の動きが明らかになるか検討をつづけたい。5)網膜芽細胞腫細胞株へのTGF-β受容体遺伝子導入により,TGF-βによるPAI-1遺伝子のプロモーター領域を活性化する作用がみられるか,ルシフェラーゼ活性の測定を行った。TGF-βI型受容体・II型受容体を2つとも遺伝子導入することにより,2〜3倍程度の活性上昇が認められ,この細胞で,受容体以降のシグナル伝達が保存されている可能性が示唆された。現在さらに効率のよい方法で遺伝子導入する実験系を確立しつつある。
本研究により,網膜芽細胞腫においてはTGF-βリガンドの感受性が認められないのは,II型受容体の発現の欠如ないし低発現が原因として最も考えられ,受容体遺伝子導入により,TGF-βのシグナル伝達機構が正常に作動する可能性が強く示唆された。本研究は,臨床的に網膜芽細胞腫の腫瘍増殖抑制機構を解明しようとするものであり,腫瘍の遺伝子治療の可能性にもつながり,極めて重要な意義を有している。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 宮園浩平編(堀江公仁子他): "細胞増殖因子療法 12章 眼疾患と細胞増殖因子(堀江執筆分)" メデイカルレビュー社, 333 (1996)

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      1996 Annual Research Report

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Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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