オステオカルシン遺伝子の骨芽細胞特異的発現に関与する転写調節因子の構造と機能
Project/Area Number |
08672120
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Functional basic dentistry
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田村 正人 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30236757)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 骨芽細胞 / オステオカルシン / 転写調節因子 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
細胞の分化に伴う組織特異的な遺伝子発現は,その多くが組織特異的な転写調節因子によって制御されていると考えらている.骨形成を担う骨芽細胞においても,未分化間葉系細胞から骨芽細胞への分化に何らかの組織特異的な転写調節因子が関与しているものと予想される.そこで本研究代表者はオステオカルシン遺伝子ならびにベーシックヘリックス-ループ-ヘリックス(bHLH)型の転写因子に注目し,研究を進めてきた.本研究代表者らは,オステオカルシン遺伝子の骨芽細胞での特異的な遺伝子発現に,このbHLH型の転写調節因子が関与していることなどを明らかにし既に報告している. 本研究では,骨芽細胞におけるbHLH型の転写調節因子についての解析を行なった.すなわち,既に報告されているbHLH型の転写調節因子のなかでも組織特異的な因子のあいだでアミノ酸配列の保存されている領域についてのdegenerative Primerを作製した.種々の培養骨芽細胞株から抽出したRNAから合成したcDNAを鋳型として,これらプライマーを用いたRT-PCRを行なった.得られたフラグメントをサブクローニングし,得られたクローンの塩基配列の決定を行った.いくつかのクローンは,bHLH型の転写調節因子と思われるcDNAの塩基配列をもっていた.得られたbHLH型の転写調節因子と思われるcDNAについては,5'RACE法等を用いて全長の塩基配列の決定,Northern blot等による各種組織における局在の検討,組み換えのタンパクの産生やそれら因子のDNA結合配列の研究を行なっており,これらbHLH型の転写調節因子についての骨芽細胞分化ならびに骨芽細胞の遺伝子発現に及ぼす役割が明らかになるものと考えている.
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)