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ラット付着上皮における外的因子防御機構に及ぼすサブスタンスPの影響

Research Project

Project/Area Number 08672197
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Conservative dentistry
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

後藤 康治  九州大学, 歯学部, 助手 (00170473)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平田 昌子  九州大学, 歯学部, 助手 (10153769)
赤峰 昭文  九州大学, 歯学部, 教授 (00117053)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywords付着上皮 / substanceP / 好中球
Research Abstract

付着上皮は細胞間隙が広いため歯肉溝内の細菌や毒素などの外的因子が容易に侵入し、歯周組織の炎症の初発部位となることが多い。この付着上皮部に密に分布している知覚神経末端から放出されると考えられる神経ペプチドであるsubstanceP(SP)が、付着上皮内に遊走している好中球と取り込み能を有する付着上皮細胞にどのような作用を及ぼしているかについて、歯肉にSPを局所投与することによって検討を行った。
10^<-3>M、10^<-4>、10^<-5>M、10^<-6>Mの各濃度のSPを30分間ラット歯肉に投与し、細胞化学的手法を用いた光顕および電顕観察を行った結果、10^<-4>MSP投与時に、付着上皮細胞間隙の好中球がコントロールと比較して多数みられ、また、歯冠側の付着上皮細胞内に、好中球由来のアズ-ル顆粒が取り込まれている所見が得られた。
歯肉にSPを局所投与したことによって付着上皮内に対照群に比べて好中球が多数みられたことから、SPによって付着上皮への好中球の遊走が高まった可能性がある。また、一部の好中球は崩壊あるいは脱顆粒を起こしてアズ-ル顆粒を細胞間隙に遊離していた。遊離されたアズ-ル顆粒は、周囲に顆粒内の酸素を放出することにより異物に対する防御因子となると同時に、周囲の付着上皮組織を破壊することによって炎症増加因子ともなりえる。歯冠側の付着上皮細胞は、アズ-ル顆粒の一部を取り込んでおり、組織の破壊を防ぐ防御因子として働いていると思われる。局所投与されたSPは、この付着上皮細胞の取り込み機能を賦活した可能性がある。
付着上皮部に存在するSPを含む知覚神経末端から軸索反射により逆向性に放出されるかもしれないSPが、好中球の遊走や付着上皮細胞の取り込み機能を刺激することによって外的因子防御機構に関与していることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 後藤康治: "ラット付着上皮における局所投与サブスタンドPの影響に関する細胞化学的研究" 日本歯周病学会会誌. 38秋季特別号. 131 (1996)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report

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Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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