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¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
ヒト口腔由来扁平上皮癌培養細胞株(HSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22)に各種抗癌剤(5-FU,カルボプラチン,ネダプラチン)を作用させ、その細胞死に関する検討を行った。MTTassayでカルボプラチンは全てのcell linesに増殖抑制効果はなかった.一方,5-FUではCa9-22、HSC-4のみに増殖抑制効果があった.他方,ネダプラチンでは,全てのcell linesにおいて腫瘍抑制効果があった.ネダプラチン添加24時間後の50%増殖抑制濃度は、HSC-3が5.74μg/mlと最も低く,次いでHSC-4が8.37μg/ml,Ca9-22が10.96μg/ml、HSC-2が13.74μg/mlと最も高かった。また,ネダプラチンを10μg/ml添加し細胞数の経時的変化をみると,全てのcell linesで経時的に細胞数が減少した.そこで,この細胞死についてTUNNEL法による検討を加えた.ネダプラチン添加24時間後に全てのcell linesでapoptotic cellを見い出した.またApoptotic indexを計測したところ,HSC-3のapoptotic indexは約66%,HSC-4が約52%,Ca9-22が約10%,HSC-2が約7%とcontrolに比べ有意に上昇しており,特に増殖抑制効果の高かったHSC-3およびHSC-4では高値を示した.これらの結果より,ネダプラチンの増殖抑制作用には.apoptosisが関与していることが示唆された.今後ネダプラチンにより誘導されたapoptosisの誘導機序を解明するためapoptosis関運蛋白質をウエスタンブロット法を用いて検索する予定としている.
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