Project/Area Number |
08672359
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
三輪 全三 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30157705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 英世 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00184341)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 歯髄診断 / 組織血流計 / 超音波ドプラー / レーザードプラー / 幼若永久歯 / 乳歯 |
Research Abstract |
歯の表面より超音波を入射し、ドプラー効果を受けた反射音の解析によって幼若永久歯歯髄内の血流の有無を検知できるという仮設に基づいて、組織血流計(日本光電社製DVM-4200PS、10MHz焦点距離5mmプローブ)、を用いて成人被験者で予備的実験を行なった。上顎前歯唇面に超音波ゲルを湿布し60°の入射角で測定し、反射音振幅が最大となる部位を探索したが波形は得られず、90°で初めて微小な振幅が得られた。しかし、この機種では入射角5°に対して最大20%もの計測誤差のあることが知られており、今回得られた波形を歯髄血流の反射音と断定することはできなかった。プローブの歯面への固定法、入射波の表面反射等の問題を今後検討する必要がある。一方、レーザードプラー血流計による幼若永久歯の測定は、前回(平成4年度)試作した出力を2mWから8mWまで可変の機種(同社製、BFIII)を使用して実験した結果は、ノイズレベルが高く記録器に掃引した波形からノイズを差引いて読取る必要があり、チェア-サイドで測定値から歯髄の診断をするという目的からすると実用的ではなかった。今回、入力感度を3倍にした回路と従来の感度の回路の2つのCHを持つ試作器(同社製、TBF-LNIS、購入機器)を使用し、同一歯を2つのCHで測定して測定値が3倍の関係に得られた歯については、測定値が低くても歯髄血流が測定できたもの断定した。これはドプラー反射波は正確に3倍の感度で測定されるが、振動などのノイズが混入した測定値は正確に3倍にならない、という仮設に基づいており、固定法や測定部位などの条件を一定にし測定値の信頼性が高められれば今後3倍のCHのみによる測定で実用化が可能であると思われる。
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