Project/Area Number |
08672408
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井原 正隆 東北大学, 薬学部, 助教授 (00006339)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | カスケード反応 / 分子内二重ミカエル反応 / インドールアルカロイド / タカモニン / インドロキノリチジン / ベンゾキノリチジン / ムスカリン拮抗作用 / ラダリンA |
Research Abstract |
不飽和アミドとα,β-不飽和エステル基とを合せ持つ化合物をトリアルキルシリルトリフロロメタンススルホネートと三級アミンとで処理すると分子内二重ミカエル反応が起って、橋頭位に窒素原子が存在する多環性化合物が生成することを明かにした。特にインドロキノリチジン合成に際してはインドールの窒素原子をトシル基で保護することが重要であった。この方法を利用して、β位にシリル基を持つ不飽和アミドの分子内二重ミカエル反応を行い,インドロキノリチジン体を立体選択的に合成した。これにエチル基を導入後、隣接するシリル基の影響によって立体化学の調整を行い、さらにエステル部を増炭してタカモニンの全合成を検討している。今後、さらに本合成ルートを応用してタカモニンの類縁体を立体異性体を含めて合成し、そのムスカリン受容体に対する拮抗活性を検討する計画である。さらに、著者が開発した上記の分子内二重ミカエル反応はベンゾキノリチジン骨格の効率的な合成法となることを、示すことができた。 また、既知のデカリン体から誘導できる同一分子内にα,β-不飽和エノンとα,β-不飽和エステル基とを持つ化合物の分子内二重ミカエル反応によってラダリンAのジテルペン部位を一挙に合成する計画で研究を行っている。すでに、分子内ディールス・アルダー反応を用いて、目的とする化合物がが高選択的に得られる事を明かにした。
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