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在宅静脈栄養施行中の小児難治性下痢症の発育とQOLに関する研究

Research Project

Project/Area Number 08672674
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Nursing
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

原田 徳蔵  大阪大学, 医学部, 教授 (00127284)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀井 理司  大阪大学, 医学部, 講師 (10243255)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords難治性下痢症 / 在宅静脈栄養 / QOL
Research Abstract

難治性下痢症で経腸栄養困難のため在宅静脈栄養施行中の患児6例(10歳から16歳)について、身体発育、インピーダンス法による体脂肪率測定、骨年齢、2重X線法(DEXA)による骨塩定量、腹部超音波検査、内分泌学的検査、血液生化学検査(肝・腎機能検査、微量元素を含む)を実施した。さらに患児の日常生活、通学状況などQOLについての調査を行った。
【結果】6例の身長の平均SDは-2.5SDであり、3例は-3SDを下回る低身長であった。肥満度の平均は+11%であり、3例は肥満度が+20%を越えていた。骨年齢は平均82%と遅延しており、身長が-3SD以下の2例では70%以下と著明に遅延していた。骨塩量は全例が同年令の正常範囲内ながら低値を示した。内分泌機能では2例で成長ホルモン分泌不全が認められ、成長ホルモンを投与中である。
腹部超音波検査では2例で脂肪肝が認められ、1例で慢性肝炎像がみられた。血液生化学検査では肝機能異常が2例で常に認められたが、1例は慢性C型肝炎、1例は肝移植例であった。腎機能では1例で蛋白尿(++)がみられたが、尿細管異常に伴うものである。微量元素に関してはZn,Fe,Cu,Mn,Seは輸液内に添加されており、低値を示すものは追加されており、異常値を示すものはなかった。日常生活は全例が通学しており、体育実技を除いては健常児と同じ学校生活を送っていた。宿泊を伴う行事にも脳性麻痺を合併している1例を除いては全例が参加していた。
【考案】難治性下痢症のため在宅静脈栄養施行中の患児では発育は不良例が多く、低身長が目立った。これは原疾患によるものもあり、必ずしも静脈栄養の問題点とはいえないが、静脈栄養だけで十分な発育を確保することの困難さを示している。昼間は輸液ルートをロックし、夜間のみ輸液を行う間欠的静脈栄養を行っているため患児達のQOLは比較的良好であり、今回の調査では健常児とほとんど変わらない日常生活を送っていることが明らかとなった。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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