Project/Area Number |
08680083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
前田 順一 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40199617)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 筋組織血流量 / 異方性 / 持久性トレーニング / 水素ガスクリアランス / ラット |
Research Abstract |
骨格筋において筋組織へ流入した血流は全ての毛細血管に均一に分布するのではなく、時間・空間的に異方性をもって分布する。本研究の目的は、ラットに長期間の持久性運動を負荷し骨格筋の血流量と筋内の血流分布に生ずる適応性の変動を検討することである。実験にはWister系雄性ラット10匹を用い、7週齢で導入した。2週間のトレッドミル走導入期間の後、ラットを持久性トレーニング群(Tr群)5匹と対照群(Con群)5匹とに選別した。トレーニング群では、さらに2週間をかけてトレーニング強度まで走行強度を漸増し、その後、傾斜15%のトレッドミル上で一回60min、走行速度30m/minの連続走行を週5日の頻度で6週間実施した。水の摂取は両群とも自由としたが、両群の体重に統計的な有意差が生じないようにCon群の食餌量を制限した。6週間のTr群のトレーニング期間終了後、麻酔下で、両群の腓腹筋およびヒラメ筋の筋組織血流量を水素ガスクリアランス法により、大腿動脈血流を超音波トランジットタイム血流計により測定した。両群のトレーニング期間終了後の体重、両筋組織重量、安静時の両筋組織血流量及び大腿動脈血流量には、有意な差は認められなかった。筋組織血流量の時間的な局所異方性を示す血流量の変動係数は、ヒラメ筋および腓腹筋ともに両群間で有意な差は認められなかった。しかし、腓腹筋については筋収縮活動後にTr群の変動係数がCon群に比べ有意に大きな値を示した。また、大腿動脈血流の変動係数も安静時ではCon群が10Hzの筋収縮後にはTr群が他群に比較して有意に大きな値を示した。以上の結果は、6週間の持久性トレーニングにともない安静時および最大下の強度での筋収縮後の血流量には有意な変化が認められないものの、血流の分布に適応性の変化が生ずることを示している。
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