Project/Area Number |
08680161
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Human geography
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
小金澤 孝昭 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70153517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平吹 喜彦 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (50143045)
西城 潔 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (00241513)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 耕作放棄 / 中山間地域 / 地図化 / 植物生態 / 土地利用 / 集落機能 / 地理情報システム |
Research Abstract |
本研究の課題は、(1)中山間地域の耕作放棄地域の実態を地図情報として整理する(東北地方)(2)中山間地域の耕作放棄の発生過程を分析する(3)耕作放棄地ならびに周辺の自然環境を分析するの3点であった。(1)については、東北地方の市町村別の耕作放棄の実態をマップインフォーで地図化し、1980年以降の変化を明らかにした。(2)と(3)については、福島県熱塩加納村を取り上げ、地域全体の土地利用の変化・人口の変化・耕作放棄地の変化を分析した。とくに耕作放棄地発生メカニズムについては、中山間地域の大平集落と板の沢集落をとりあげ、集落からの人口転出、土地利用の変化を分析した。 集落調査では、集落住民の個別ヒアリング調査と土地所有・土地利用ヒアリング調査を行い、人口の転出によって集落内の農地がどのように放棄されていくのかという過程をあきらかした。この調査資料をマップインフォーで地図化し、1筆毎の土地利用の変化を明らかにすることができた。板の沢集落では、集落から離れた沢筋の水田や圃場規模の小さい棚田がまず放棄されていくが昭和50年代に棚田を基盤整備したため、この圃場を軸に集落機能が強化され、集落周辺の農地は維持されている。これに対し太平集落は交通条件が悪いため、人口の転出が急速に進み、耕作放棄が住民の高齢化とともに進んでいった。転出した人の耕作放棄農地が在住者の農地を取り囲み、耕作地条件を悪化させ、一部は土砂崩れを誘い、耕作放棄を促す結果となった。 耕作放棄の生み出す生態への影響については、太平集落で植生調査を行い、雑草化の過程が不安定な植物生態環境を生み出していることを明らかにした。いずれの分析でもマップインフォーによる地図化によって面的な変化経年的に明らかにすることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)