Project/Area Number |
08680342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Statistical science
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
丹後 俊郎 国立公衆衛生院, 疫学部, 室長 (70124477)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 基準範囲 / スムーザ- / 一般化加法モデル / ノンパラメトリック推定 / 分散安定化変換 |
Research Abstract |
本研究では、加齢xにともなって変動する臨床検査値yの基準範囲をある程度まで自動的に推定する新しい方法論を提案し、シミュレーションによって特性を評価するとともに、その有効性を既存の方法と比較検討した。提案した方法は、 E(g(y)|x)=f(x) Var(g(y)|f(x))=constant となる二つの関数f(.),g(.)をノンパラメトリックに推定する方法である。残差e=g(y)-f(x)がほぼ正規分布すれば、基準範囲は、σを残差から計算した標準偏差とすると、 g^<-1>(f(x)±1.96σ) で推定する方法である。これらの推定には、Tibshirani(J Amer Stat Assoc,1988)が一般化加法モデルの枠組みの中で提案したAVASを核にしてTango(Stat in Med,1986)による自動化手法を利用した。具体的には、f(x)の推定には、多項式回帰ではなくFreidmanの提案したvariable span smootherを利用し、分散安定化変換の計算には、年齢別に標準偏差を計算することなく、running line smootherを利用した方法を適用する。更に、残差の正規性と推定された基準範囲の視覚的妥当性によってsmootherのspanの大きさを微調整する。残差の正規性に関しては、Tangoの方法を利用して最適な残差の正規化変化を行ってから逆変換する。もっとも、経験的には標準処理のsmootherを利用した分散化安定化変換で十分に正規性に近くなることが多い。 この方法は、1996年国際王立統計学会(Guildford,英国)で発表し、その論文はStatistics in Medicineに投稿中である。また、本方法は、小児基準値研究班(厚生省)による日本人小児の臨床検査値基準値の推定に利用され、その成果は日本公衆衛生協会より出版された。
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Report
(1 results)
Research Products
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