遠隔共同作業のための仮想ワークベンチの構成法に関する研究
Project/Area Number |
08680375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
宇津宮 孝一 大分大学, 工学部, 教授 (70037878)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 仮想環境 / ワークベンチ / コンピュータグラフィックス / CSCW |
Research Abstract |
遠隔地にいる人々が,コンピュータネットワークやVRの技術を利用して,経済的・物理的な制約により設計上の冒険が許されず,現実には製作が困難となる製品を協同で創造していく際に必要な仮想協同作業空間を構築するための一環として,作業台である仮想ワークベンチの構成法について研究を行った。研究は,問題の本質を含む実例として打上げ花火システムを取り上げ,仮想協同作業空間内で対話的に花火を設計・試作し,臨場感豊かに打ち上げ,評価していく過程を支援する仮想ワークベンチを分散環境下で試作・評価し,その構成法を明らかにした。 (1)仮想打上げ花火システムVFWS(Virtual FireWork System)の実現以上のモジュールを作成し,VFWSの試作版を完成させた。 ・花火設計モジュール(花火モデル作成) ・花火表示モジュール(花火レンダリング) ・花火打上げモジュール(花火シミュレーション) ・遠隔通信モジュール(遠隔臨場感通信) (2)具体的な仮想ワークベンチの試用と評価 VFWSを試用することにより,その構成と機能の妥当性および仮想協同作業空間構築の柔軟性や拡張可能性を検証した。 (3)より一般的な仮想ワークベンチの構成法の考察 仮想ワークベンチをより一般的な構成にするためには, ・3次元インタフェースの充実と利用者作業への影響や効果の調査 ・計算の並列処理や描画の高速化によるリアルタイム性の確保 ・より効率的な分散仮想メモリ機構の実現 などが必要であることが明らかにされた。 以上により,ネットワークで接続された分散環境下で遠隔協同作業が模擬できる仮想ワークベンチの構成法とその問題点を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)