Project/Area Number |
08680422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
情報システム学(含情報図書館学)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 敏朗 秋田大学, 教育学部, 教授 (50006475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 良雄 秋田大学, 教育学部, 助教授 (90211490)
篠田 伸夫 秋田大学, 教育学部, 助教授 (80241652)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | インターネット / 情報発信 / 匿名性 / コンピュータコミュニケーション |
Research Abstract |
1.幾つかの大学のコンピュータネットワーク管理者や教育担当者にネットワークコミュニケーションの現状と問題点を聞き取り調査を行った。その結果、次のような実状が分かった。 (1)電子メールは学生に自由に利用させている大学は比較的多い。比較的近い友人などとメールのやり取りをしている。 (2)Webによる情報発信を学生個人に行わせる試みは盛んとなっている。 (3)しかし、大学内でのネットワーク活用が相当に進んだところでは学生の問い合せとそれへの解答で、伝達齟齬が起きている。 (4)学生がWeb等によって情報発信する際、著作権や不穏当な表現などによる問題が生じた場合責任が取れないので、大学では学生個人が大学で情報発信することを認めていない大学が多い。 (5)隣の教室の学生とメールのやり取りを行なう学生も出てきた。 2.Webで試験的な会議室を作成し、インターネットでのコミュニ-ケーションの特徴を実証した。その結果次のようなことが分かった。 (1)インターネットでの発言は匿名性が高く、無責任である(身体性の欠如)。 (2)書き言葉より、話し言葉に近く不用意な発言が多くなる。 (3)会議室のような不特定多数に発信するとき、相手が特定できず、心理的に距離が近い人に話すような態度で発言を行う これらのことは我々が分析した会議室での喧嘩の元となることが明確になった。ある大学ではネットワークを使って授業を常時臨時の学生編制とし、その都度の人間関係を良好にするための振る舞いが求められるようなシステムを採っているところもあり、これらの問題を解決する一つの方策として注目している。
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