自然エネルギー活用型社会システムの構築-下水の有効利用
Project/Area Number |
08680470
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
村田 英人 金沢工業大学, 工学部, 教授 (10031080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 宏明 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90011056)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 自然エネルギー / 社会システム / 下水処理水 / 地冷 / 散水 / 模型実験 |
Research Abstract |
本研究では、下水処理水のもつ有効エネルギー利用形態の一つとして、広範囲の地域の気温を低下させるべく夏期に広範囲に路地に散水した場合、地域の大気温度の降下、冷房電力の低減、快適な風を吹かせることによる風環境の改善などにどの程度の効果があるかについて研究した。 実験を1996年7/15〜7/16,8/1〜8/2の合計4日間行った。この間、昼間の天候は晴、真夏日であった。場所はJR金沢駅近くの金沢市城北水質管理センターの敷地(広さ300m×300m)である。場内の道路中央に50cmおきに設置された融雪用撒水栓(延べ距離500m)を利用して散水を実施した。使用した水は場内の下水処理水であり、10:00から16:00の間に約300tonを流した。 実験では比較のため、同時に散水アリと散水ナシの2つの地域を設定した。8地点の温度、風速、風向、湿度を測定して、次のような結果を得た。 1.夏期の真夏日においてコンクリート道路に散水すると周辺の気温が0.5℃〜1.5℃低下する。 2.散水による湿度上昇は心配されている程ではなく、湿度計測値の測定バラツキ幅に収まる程度の小さい値である。 3.建物内2階の仮眠室(6畳間)にある1KWのエアコンのオン・オフ回数から見たクーラー消費電力は散水アリとナシとを比較すると約20%節約されていることがわかった。 さらに、散水による実験場各地点の風向・風速、温度、湿度の変化の説明のために数値解析を実施した。また、同様の目的で実験場内の1/100縮尺模型(大きさ1m×2m)をベニヤ板で作り、風を吹かせて空気流を測定するとともに路面加熱をして空気の流れの変化を測定した。これらの結果はいずれも実験結果と定性的には一致するが、定量的一致は得られていない。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)