Project/Area Number |
08680493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
プラズマ理工学
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
阿部 芳彦 岩手大学, 工学部, 教授 (00005472)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | プラズマ安定性解析 / 計算機コード / ERATO |
Research Abstract |
「ERATO」はスイスのロ-ザンヌ工科大学で開発された2次元MHD安定性解析コードである。名古屋大学プラズマ研究所(現在の核融合科学研究所)付属電子計算機センターで科学研究費の補助(昭和58年度)を得て、整備され広く共用されてきた。当時は大型計算機を必要とする負荷の高いコードであったが、今日のパソコンの目覚しい高性能化に伴い、手軽に実行できる筈である。現在でも「ERATO」の有用性は変わらないので、パソコン版を用意し、普及させる事により、手軽に利用できるようにする事が目的である。 パソコン版の作成は目的を達成し、実行結果は当時の試験結果と一致している事も確認している。作業内容としては、グラフィックスの違いから、図形表示の部分の全面的な書き換え、一部ライブラリの更新、若干の文法の違いの吸収である。実行時間を当時のFACOM M-200大型計算機と比較すると、M-200でCPU時間が44秒、経過時間が260秒の計算は、Pentium120MHzのパソコン(最新のパソコンの平均以下)で経過時間が9.6秒であるから、約28倍の速度が得られている。勿論、計算結果は画面のウィンドウにそのままグラフィック表示されるので、使い勝手も向上していると考えている。 今後は、もっと多くの事例でテストを行い、信頼性の評価を行うと同時に、普及の方策を講じる事である。ヘリカル系のプラズマの安定性を解析する「BETA」コードも同様に書き換える予定である。
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