リン酸化タンパク質の機能解明に向けたペプチド合成法の確立と応用
Project/Area Number |
08680641
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
若宮 建昭 近畿大学, 理工学部, 教授 (10028243)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | リン酸化ペプチド / リン酸化タンパク質 / 熱ショックタンパク質HSP27 / ペプチド合成 / ホスホアミノ酸 |
Research Abstract |
リン酸化ペプチドは通常リン酸化タンパクの抗体作製に利用される。そのために、ペプチドのN末端かC末端にシステイン残基を導入しなければならないが、それに関連した種々の問題点の解決が重要であった。そこで、リン酸化タンパク質の機能解明研究を支援するために必要となる、リン酸化ペプチドの合成に関する詳細な検討を行った。 ペプチドとしては、熱ショックタンパク質HSP27(79-89)に関連した6種のペプチドを合成した。これらのペプチドを合成するにあたり、現在ペプチド合成の分野で最も一般的に用いられているBocストラテジーを採用することにした。また、この方法でリン酸化ペプチドを合成するために、われわれが細菌開発したホスホアミノ酸のリン酸部分をシクロペンチル基で保護した新しい誘導体を用いた。 本研究により、次に示す有用な知見を得ることができた。 1)C-末端アミノ酸残基はアミドとするよりもカルボキシル基遊離の方が合成しやすい。 2)また、C-末端アミドにしなければならない時は、立体障害の大きな側鎖を有するアミノ酸残基の適用を避ける。 3)キャリアータンパクとの結合に必要なシステイン残基は、C-末端よりもN-末端に位置させる方が良い。 4)さらに、Fmoc法によるリン酸化ペプチド合成についてもより詳細な検討を加え、Boc法とともにこの分野の研究者に広く利用され得る方法として確立することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
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